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ぷらグラ!
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園芸超初心者の観察育成日記

by plagra
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葉っぱもお昼寝(つ∀-)
最近読んだ本が面白かったので紹介しちゃいますシリーズ∩( ・ω・)∩ 
葉っぱもお昼寝(つ∀-)_e0168016_1616357.jpg

葉っぱの不思議な力 /鷲谷 いづみ

わずかな光を受け止めたかと思うと、強すぎる光はよける。虫に食べられたかと思えば、やりかえす。水が足りなければやりくりし、あまれば捨てる。強くしてしなやか、ときにしたたか。不思議な力をもつ葉っぱが今日も緑の地球を支えています!葉っぱのふしぎがわかる本。

図書館でよく植物の雑学的な本を借りてきています。
植物の働きを読んで、管理方法の理由がわかったりして1人でなるほどー!とか思ったりして読んでいます。
今回の興味深かったのは葉も昼寝するということ。

以下引用。

昼間の強すぎる光や暑さをさけるために葉も昼寝をします。その昼寝は、光合成の生理的な活性が低下するといったものから、葉を閉じるので目に見えるものもあります。
 生理的な昼寝は、植物を観察しているだけではわかりません。野外の現場で光合成を連続して測定してはじめて気づくことができる現象です。たとえば、初夏の晴天の日に空き地に生育しているマイヅルテンナンショウの光合成を明け方から夕方まで連続して測ってみます。夜明けとともに次第に明るくなり、また温度が上がっていくので午前中はそれに応じて光合成が盛んになってきます。ところが正午近くになると光合成が低下します。これが生理的な昼寝です。植物は光が強すぎるのを嫌います。強すぎる光は、葉内をエネルギー過剰の状態にして障害をもたらすからです。また、強すぎる光のもとでは温度が高く、乾燥しがちなので、葉の中では水も足りなくなってきます。そんなストレスのもとでは葉はがんばるよりは、力を抜いて悪条件をやりすごしたほうがよいのです。ストレスに痛めつけられた葉は、午後になって光がかなり弱くなってからでないと元気を回復することができません。お天気にもよりますが、炎天下では昼寝タイムは数時間にも及びます。
 同時に、光を避ける目にみえる葉の運動が起こります。朝夕は水平に広げている葉を、太陽が他界昼間になると、まるでバンザイをするかのように立ててしまうのです。葉を立てて葉面を太陽光のくる方向に平行にすれば、受ける光を大幅に減らす事ができます。葉面で受ける光の強さを調節するために、葉を水平にしたり、垂直に立てたりと、まるで鳥が翼を羽ばたかせるかのようです。
 クズも、強すぎる光をさけて葉を動かしています。植物はどのようにして葉を自在に傾けることができるのでしょうか。葉の柄の付け根の細胞の膨圧を買える事で葉の向きをかえることができます。膨圧を変化させるためには、液胞の中のリンゴ酸などの有機酸の濃度を代謝によって変化させ、それによって浸透圧を調節します。



以前見た本で、葉緑体の光逃避運動をもやしもんの菌っぽいキャラの葉緑体が葉の中であっちゃこっちゃと移動するイメージで想像してましたが、実際に目に見えるような動きもしているんだなーと思うとじっくり観察してみたくなりました。
ちゃんと環境を判断して自分の意志で動かしてるとか…
もっと修行して植物たちにイイ環境を用意できるようにしたいと思いました(`・ω・´)
by plagra | 2010-12-15 16:30 | 日々