ぷらグラ!
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園芸超初心者の観察育成日記
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リストラ枯葉
最近読んだ本が激しく面白かったので紹介しちゃいます∩( ・ω・)∩ 
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「植物」という不思議な生き方 /蓮実 香佑

口もきかず、動きまわることもなく、朝から晩まで同じ場所にじっとしている植物。悩んだり、喜んだり、日々忙しく生きている人間から見ると、植物という生き物はなんともつまらなく退屈に思えてしまうかもしれない。しかし、身近にいながら謎の多い植物の生き方をつぶさに見ていくと、そこには驚くべき神秘と不思議な生態が隠されている。
この紹介文を見ただけでも植物好きなら読んでみたくなると思います。
素人でもわかりやすく面白くユーモアある文章で説明されており、一気に読んでしまいました。

特に紅葉のしくみについてのお話は泣けました。
木の幹を本社、葉を工場に例え、夏の間はフル稼働で光合成を行いせっせと糖分を作りだして本社に納品する葉っぱ工場。しかし夏も終わり秋が近づいてくる…
以下引用。
 フル稼働で働いた生産工場も夏の日の儚き夢。気温は回復の兆しも見えず、生産性は低下の一途である。厳しい冬は、間違いなくそこまで来ているのだ。
 ついに葉の生産工場は赤字収支に転落した。生産性は落ちているのに、葉の維持コストは同じようにかかる。それどころか、葉からは水分が蒸発して貴重な水分を浪費する。完全なお荷物の存在になってしまったのである。
 寄らば大樹の陰、とばかりに木の枝についていたたくさんの葉はどうなるのだろうか。出された結論はリストラである。植物にとって長引く冬の時代を耐えるためには、貴重な栄養分や水分の浪費はわずかであっても許されない。かくして生産工場としての価値を失った葉は、閉鎖の憂き目から逃れられなくなってしまったのである。 
 出向の幹部社員が本社に戻り、資産価値のある備品が本社に引き取られるように、葉っぱにあっためぼしいタンパク質はアミノ酸に分解され、木の幹に回収されてしまう。いよいよリストラが近いようだ。
 今日か明日かと覚悟はしているものの、そのときはある日突然、訪れた。ついに植物は葉の付け根に「離層」という水分や栄養分を通さない層を作ったのだ。つまり本社からの原料供給や資金の支給をストップしてしまったのだ。もはや水分も栄養分も葉に供給されることは金輪際ない。
 「離層…」。これまで頑張ってきた葉っぱにとってなんという冷たい響きの言葉だろう。どこか「りすとら」という発音に似ているところも切ない。こうして、いらなくなった葉っぱはコスト削減の名のもとに、簡単に切り捨てられてしまうのである。
 ところが葉の生産工場は、どこまでも健気である。水分と栄養分の供給を断たれているにもかかわらず、限られた手持ちの水分と栄養分を使って光合成を続けていくのだ。もちろん、どんなに頑張ってみても、作られた糖分が茎に送られることはない。茎と葉の間は離層という厚い壁によって遮られているのだ。行き場を失った糖分はやがてアントシアンという赤い色素に姿を変えていく。

一生懸命働いたのに切り捨てられる葉っぱ…全米が泣いた(´;ω;`)ブワッ
今年の秋は枯葉を見ていろいろ考えてしまいそうです(´Д`)
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by plagra | 2010-07-26 17:59 | 日々